女性に多い下肢の病気

原因は遺伝などさまざま

先生

下肢静脈瘤は、膝から足首の部分にかけての静脈が隆起し、表面に青く浮き上がって見える状態をいいます。軽度のうちは見た目の違和感以外には特に日常生活に支障をきたすことはありません。そのため放置している人も多いのですが、重症化すると足のだるさや疼痛などを感じるようになり、まれに潰瘍に発展することもあるため注意が必要です。異変に気づいたら早めに医師の診断を受けるのが賢明です。下肢静脈瘤の原因には遺伝や加齢、肥満などさまざまな要素が関係していると言われています。またこの病気は女性に多いのですが、妊娠や出産に伴う体調の変化によって発症する例も見られます。また長時間立ち仕事に従事している人の場合は、性別に関係なく発症することが多いとされています。

生活上の工夫で改善も

下肢静脈瘤は、静脈内にあって血液の逆流を防ぐ働きをする弁が何らかの事情で故障し、うっ血を引き起こすことで発症します。これを解消するには、血液の流れを良くするための治療が必要になります。下肢静脈瘤の治療には、保存療法や硬化療法などがあります。このうち保存療法では、弾性ストッキングを装着して血管の蛇行を防ぎ、血液の通りを良くします。一方、硬化療法では血管に薬剤を注射して硬化させ、血液溜まりができないようにします。これらの治療でも改善しない場合は、外科手術が行われることもあります。なお、長時間の立ちっ放しを避けて時々休息を取る、寝る前に足を高く上げてうっ血を緩和するといった工夫を生活に取り入れれば、症状の進行をある程度抑えることができます。